車を買い替える走行距離の目安は何キロ?10万㎞手前で売るべき3つの理由

車の買い替えを考えたとき、多くの人が気になるのは「大体どのくらいの走行距離で買い替えるべきなのか」という点でしょう。「よく10万㎞といわれるのはなぜなのか」「それより手前の距離で条件が変わることはないのか」などの点が、特に気になるかと思います。

この記事では上記の内容を中心に、車を買い換える際の走行距離の目安について解説します。豊富なデータを元に説明しているため、買い替えでの走行距離の目安について知りたい方には、きっと役立てていただけるでしょう。

「車を買い替える目安走行距離が10万㎞といわれる3つの理由

車を買い替える走行距離の目安は10万㎞手前

一般的に、車を買い替える走行距離の目安は10万㎞手前とされます。ここでは、その理由を3つ解説します。

10万㎞でほぼ全メーカーの保証が打ち切られる

走行距離が10万㎞に達すると、国内のほぼすべてのメーカーで、保証が打ち切られます。この保証は一般保証ではなく、最大まで延長した特別保証です。

特別保証すら切れるということは、国産車で10万km以上の保証は、基本的に受けられないということです。

各メーカーの特別保証の条件

各メーカーにおける特別保証の期間、走行距離の条件をまとめると下のとおりです。メーカー名から、それぞれの条件が記された公式ページにジャンプします。

メーカー 保証の期間と走行距離
トヨタ 5年間、もしくは10万㎞まで
ホンダ
スズキ
ダイハツ
マツダ
日産 5年以内かつ10万㎞未満
三菱 10年間、もしくは10万㎞まで

上のように、どのメーカーでも距離の条件は「10万㎞まで」となっていることがわかるでしょう。保証を受けられず、故障時などに不安があるという点でも、買い替えを検討すべきといえます。

10万㎞で寿命の切れるパーツが多い

部品
引用:補修部品の商品知識(P.54)| 全日本自動車部品卸商協同組合

車のパーツは、それぞれで寿命が切れる走行距離の目安が異なります。その一部を抜粋したものが上の表です。

これを見ると走行距離だけでなく車のタイプ、ハードな使用状態(シビアコンディション)などさまざまな条件が設定されていることがわかります。つまり一概に「この部品の寿命は何㎞まで」ということはできません。

しかし、おおよその目安の距離として「10万㎞」と書かれているものは多数見られます。上述の資料の中で、それに該当する部品を書き出すと以下のようになります(P.54、55より)。

  • ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)
  • トランスファ・オイル
  • デフオイル
  • 燃料フィルタ
  • タイミングベルト
  • 白金プラグ
  • イリジウムプラグ

さらに、車種がトラックの場合は以下のような部品も10万㎞が交換基準となります(P.58より)。

  • フューエルフィルター・エレメント
  • ブローバイガス還元装置フィルタ
  • 尿素水フィルタ

このように、自家用車とトラックのどちらでも、10万㎞で交換のタイミングを迎える部品は多くあります。さらに、1万㎞や2万㎞、5万㎞が交換基準となっている部品も、10万㎞の時点で同時に交換が必要となります。それらも考慮すると、10万㎞の時点で交換する部品はさらに多くなるというわけです。

これらの交換にかかるコストや手間を省く上でも、10万㎞手前で売却を検討する意義は大きいといえます。

10万㎞を超えると査定額が大きく下がることが多い

もう1つ、10万㎞で買い替えを検討すべき理由は、査定価格が大きく下がるケースが多いことです。下がる理由はここまで述べた2つの変化に加え、10万㎞という数字が持つイメージも挙げられます。

実は、日本自動車査定協会の目安では、10万㎞を境目に大幅に価値が落ちることはありません。この点は、下の表を見るとわかります。

距離
参考:中古自動車査定基準及び細則

走行距離と使用経過月数に応じて、査定価格がどれだけプラス、あるいはマイナスになるかをまとめたものです。黄色で着色した部分が10万㎞でのデータです。

その前後を見ても「10万㎞から突然数字が変わるわけではない」ということを実感できるでしょう。

表の数字の意味

数字は「パーセンテージ」を示しています。たとえば「15」であれば査定価格が15%アップ、「-10」であれば、10%ダウンとなります。10万㎞部分だけを抜粋すると、下の表のような加減率となります。

表

10万㎞走ったことによる減額は、基本価格の8%~37%ということ。基本価格が200万円の車なら、16万円~74万円の減額になるということです。

10万㎞手前でも走行距離が伸びるほど価格は下がる

10万㎞手前でも走行距離が伸びるほど価格は下がる

10万㎞に達していなくとも、走行距離が伸びるほど査定価格は下がっていきます。一般的に「価格が下がる区切り」とされる走行距離について解説します。

3万㎞・5万㎞:イメージで価格を下げる業者が多い

3万㎞や5万㎞は、価格が下がる一つの区切りとされます。これはメーカー保証などの厳密な理由があるわけでなく、主にイメージによるもの。このため、すべての業者がこの区切りで価格を下げるわけではなく「下げる業者も存在する」と考えてください。

部品の耐久性能で検証

10万㎞を交換基準とするパーツは多くありますが、3万㎞や5万㎞ではあまり存在しません。先ほどの表を見ても、4万㎞や6万㎞の方がむしろ多いといえます。

国交省のデータでも、3万㎞や5万㎞という基準への言及が増えることはありません。こちらでは距離への言及自体が減っています。

オイルエレメント 2万㎞
エアクリーナーエレメント 5万㎞
ディスクブレーキのパッド 使用状況により異なる
ドラムブレーキのライトニング 使用状況により異なる
タイヤ 使用状況により異なる
点火プラグ 使用状況により異なる

【参考】自動車部品の耐久性能 | 国土交通省

これらのデータを見ると、3万㎞や5万㎞で価格が下がる主な理由は「イメージ」といえるでしょう。

6万㎞:各メーカーの一般保証が打ち切られる距離

先ほど「メーカーの保証が10万㎞まで」と説明したのは、特別保証の場合です。いわばオプションの保証であり、通常の保証である一般保証は、6万㎞となります。

特別保証と同様、トヨタやホンダ、日産やスズキといった国内メーカーのほとんどが同じ基準です。このため、一般保証しかつけていなかった場合、査定する業者によっては6万㎞も1つの区切りになるといえます。

7万km:ガリバーなど大手の保証の基準になっている

ガリバー
引用: 中古車保証サービスの保証項目と対象車条件 | ガリバー

ガリバーの「あんしん10年保証」を受ける場合、普通車であれば走行距離7万㎞以下が条件となっています。仮にガリバーに7万㎞の車を売るとしたら、買取ったガリバーはその車に10年保証をつけられないわけです。「10年保証がほしい」というユーザーに対して売れなくなるため、価値が下がります。

このため、特に同社のように「7万㎞が基準となる保証」を設けている売買業者なら、7万㎞も1つの区切りになるでしょう。

走行距離が「使用期間に相応しいか」も査定に影響する

カレンダー

走行距離は、その数字単独で査定されるわけではありません。その数字が「使用期間や年数にふさわしいか」も査定されます。ここでは、その査定基準について解説します。

短い距離では年式が新しいほど不利になる

たとえば2万㎞という短い走行距離の場合、年式が新しいほど査定は不利になります。通常は年式が新しいほど有利になりますが、逆になるわけです。「短期間で2万㎞運転するのは使い方が荒すぎる」という理由から、マイナス査定となります。

下の表を見てください。ピンク色の部分が37~40カ月。つまり「3年を超えた時期」の加減率です。「+3」なので、プラス評価となっています。

経過月数

しかし、その左側の黄色部分を見ると「-7~-2」と、マイナス評価になっています。0カ月~20カ月と年式だけ見れば新品同様なのに、逆に評価が下がっているわけです。このように、同じ走行距離であれば年式が新しいほどマイナスになり、古いほどプラスになるということもあります。

なお、表のグレー部分は「適正」を示しており、プラスもマイナスもありません。

距離が少なすぎてマイナスになることはない

走行距離と査定の関係については「距離が少なすぎるとマイナスになる」といわれることがあります。しかし、自動車査定協会の基準では走行距離が5,000㎞を超えていれば少ないほどいいというのが結論です。

これは、下の表を見るとわかります。走行距離が一番短い「5,000㎞」だけをピックアップしたものです。

短距離

緑の部分は、加点も減点もない部分。走行距離5,000㎞の場合、0カ月~8カ月が標準的な使用期間という意味です。

黄色からは「標準よりも使用量が少ない」ということで、プラス評価になっていきます。そして、一番評価が高いのはピンク色の121カ月以上、つまり10年超の期間です。

10年超の保有で走行距離5,000㎞というのは、明らかに「使わなさすぎ」です。しかし、その方が評価は高くなっています。このことから、少なくとも5,000㎞を超えている限り、走行距離は短いほど査定でプラスになるといえます。

部品の性能を保つため、最低月数回は動かすべき

単純に総合走行距離だけ見ると、先ほどの結論になります。しかし、1カ月の間ほとんど動かしていないというのは、逆にマイナスになります。

毎月の走行距離を業者が調べる方法はないため「1カ月運転しなかった時期がある」ということは、業者にもわかりません。しかし、これだけ運転しないと部品が劣化しやすくなります。業者が見てわかる部品の劣化があれば、その分だけ査定のマイナスになるわけです。

1カ月というのはあくまで最低限の目安であり、できれば週に1回程度は車を軽く動かすべきといえます。

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まとめ

車を買い替える走行距離の目安で、もっとも大きいものは10万㎞です。他の区切り以上に、10万㎞という区切りは査定価格を大きく変化させます。そのため、10万㎞が近づいてきたら一度売却を検討してみるのがいいでしょう。

そして、車の査定価格を左右するのは走行距離だけではありません。年式や状態、新モデルの有無など、さまざまな条件によって査定価格が変動します。基本的には早く売るほど高く買取ってもらえるため、売却を考えているなら査定だけでも受けてみるのが得策です。

実際に売らなくとも、査定を受けて「現時点での相場」を知っておくだけでも価値があります。予想外に高い値段がついたら、そのまま売却するのもいいでしょう。そのような「お試し」に近い気軽なスタンスで、一度一括査定のサービスを試してみてはいかがでしょうか。

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