車の売り時はいつ?値段が変わる7つのタイミングと売れる時期について解説!

車を売るなら、やはり少しでも高く売りたいもの。車を高く売ろうと考えるとき、気になる要素の一つがタイミングでしょう。「高く売れる時期はあるのか」「何年で売るべきなのか」など、売り時が気になる方が多いかと思います。

この記事では上記のような疑問にお答えするため、車の売り時について以下の内容を解説します。

いずれの内容も実際の相場を元にして解説しているため、的確なタイミングで車を高く売りたいと考えている方には、きっと役立てていただけるでしょう。

車を売る際に押さえるべき7つのタイミング

車を売る際に押さえるべき7つのタイミング

車の売り時は、売ろうとする車種や状況によって異なるもの。多くの人に共通する売り時の要点は「モデルチェンジが決まった車種はできるだけ早く売る」「車検に出すとほとんど赤字になるため、車検の前に売る」などです。ここでは、このように売り時として押さえるべきタイミングを7つ解説します。

①モデルチェンジ前:古い型になると価値が下がる

モデルチェンジによって今持っている型が旧型になれば、自然に価値が下がるもの。そのため、モデルチェンジの予定が発表されたら早めに売るのがおすすめです。どの程度価格が下落するのか、2020年にモデルチェンジした3車種のデータを紹介します。

ハスラー
引用:ハスラー | スズキ

スズキの全車種の中でも特に人気が高いハスラー。2代目となる新型は、2020年の1月20日に発売されました。それ以後、旧型の価格が以下のグラフのように下落しています。

グラフ
引用:ハスラー(2014年~2019年モデル)| カーセンサーラボ

注目すべき点は、3月の時点で一度上昇していることです。この現象は、今回紹介する他の2車種でも共通して見られるもの。車の売り時については「1月~3月に高く売れる」という説がありますが、1月~2月にモデルチェンジする車種については、この説が当てはまる可能性があります。

fit
引用:フィット | ホンダ

続いてホンダのフィット。2001年に初代が登場し、翌2002年には日本国内における年間販売台数で1位となった、ホンダの中でも特に人気が高い車種の1つです。そのフィットの4代目となる新モデルが、2020年2月14日に発売開始。こちらもやはり、3月に一度値上がりした後はひたすら下落しています。モデルチェンジ以後の下落幅は約20万円です。

グラフ
出典:フィット(2013年~2020年モデル)| カーセンサーラボ

最後は日産のルークス。2009年に初代が登場し、2代目でデイズルークスと名前を変えた後、3代目となる新型で再びルークスに名前を戻しました。日産全車種の中でも特にコストパフォーマンスに優れた軽自動車です。

ルークス
出典:ルークス | 日産

この日産ルークスは、2020年2月25日に新型を発売。こちらもやはり、3月に一度相場が上がったあと、ひたすら下落しています。下落幅は年間で5万円程度。金額で見ると少なく感じられるかもしれませんが、パーセンテージでいうと約10%下落しています。

グラフ
出典:ルークス(2009年~2013年モデル)| カーセンサーラボ

このように3車種とも3月時点では一度上がったものの、それ以外の部分ではモデルチェンジ後、一貫して下落しています。その下落のスピードも、モデルチェンジ前より速いものです。モデルチェンジの発表がなされたら、新型の発売日が近づく前にできるだけ早く売ることを考えましょう。

②車検前:車検に出すと逆に赤字になる

車を売る前に車検に出すと、ほとんどの場合は赤字になるもの。たとえば軽自動車なら平均で21,140円の赤字が出ます。これは、査定でプラスになる金額と車検の費用が、それぞれ以下のようになっているためです。

査定プラス金額(協会目安) 30,000円
車検費用(実際に支払った総額の平均) 52,140円
①-② -22,140円

上記の計算から、軽自動車であれば約2万円の赤字が出る可能性が高くなります。

査定のプラス金額は、どこでわかるのか

これは、日本自動車査定協会の「車検残加点」というシステムでわかります。車検の残り月数と車のクラスごとに、以下のような加点があります。

残価点
【参考】(一社)日本自動車査定協会・中古自動車査定基準及び細則[Ⅰ] P.63

車検直後に売る場合、残り月数は24であるため、上表の黄色部分を見ます。1点は1,000円であるため、クラス別にまとめると、以下の金額がプラスの目安となります。

特A~Cクラス 70,000円
Ⅰクラス 66,000円
Ⅱ・Ⅲクラス 51,000円
Ⅳクラス 44,000円
軽自動車 30,000円

軽自動車以外の「○○クラス」は、高級度で分かれたクラスです。各クラスの車種をまとめると以下のようになります。

クラス 車種の例(一部紹介)
特C センチュリー、GT-R、ディグニティ
特B セルシオ、シーマ(ハイブリッド)、プラウディア
特A マジェスタ、シーマ、NSX、デボネア
クラウン、フーガ、レジェンド、センティア
マークⅡ、スカイライン、オデッセイ、アテンザ
プリウス、リーフ、ストリーム、ロードスター
アクア、サニー、シビック、デミオ

【参考】[PDF] クラス分け表 | 日本自動車査定協会

車検にはいくらかかるのか

車検の費用はおおよそ51,000円~73,000円。車の排気量ごとに、以下のような金額となります。

排気量 車検費用
2.5L~ 73,092円
2.0L~2.5L 67,417円
1.5L~2.0L 63,670円
1.0L~1.5L 57,213円
軽自動車 51,140円

【参考】[PDF] 平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査(一社・日本自動車整備振興会連合会)

上記は、実際にかかった金額の平均です。絶対にかかる金額である法定費用だと、安ければ40,142円(軽自動車)となります。一般に車検費用が4~7万円程度とされているのは、このためです。

普通車の場合は?

普通車は、先ほどの表のとおり、クラスごとに査定のプラス金額が4通りに分かれます。車検費用が一番高い73,092円だった場合で、比較してみましょう(排気量が大きい車はこれに該当します)。

車検費用 プラス金額 収支
特A~C 73,092円 70,000円 -3,092円
66,000円 -7,092円
Ⅱ・Ⅲ 51,000円 -22,092円
44,000円 -29,092円

このように、排気量が大きい場合はどのクラスでも赤字となります。「排気量が大きい車なら、車検に出さない方がいい」ということです。

排気量が小さい車なら?

排気量が最小クラスの場合、平均車検費用は57,213円です。これで比較すると、以下のようになります。

車検費用 残加点 収支
特A~C 57,213円 70,000円 12,787円
66,000円 8,787円
Ⅱ・Ⅲ 51,000円 -6,213円
44,000円 -13,213円

上のように、排気量が最小クラス(1.0~1.5L)であれば、特A~CクラスとⅠクラスでは黒字になる可能性があります。ただ、買取業者が協会の目安どおりに査定価格をプラスしてくれるとは限りません。そのためこの黒字は出ない可能性もあります。全体的に見ると、車検の前に車を売る方が有利になる可能性が高いわけです。

③年式が変わる前:5年・10年の境目は特に重要

周知のとおり、年式が新しい車ほど高く売れます。そして、この年式は機械的に計算されます。年が変わった時点で自動的に1年式増えるのです。

たとえば2018年の1月に登録しても、2018年の12月に登録しても、2021年になった時点で両方「3年落ち」となります。

実際の査定では、業者は月まで考慮してくれます。しかし「○年落ち」という言葉の響きは、やはり大きなもの。検索システムの年式への、ヒットのしやすさも変わってきます。このため、年式が変わる前の年内も、車を売るべきタイミングの1つです。

④走行距離が一定に達する前:5万㎞、10万㎞が目安

走行距離が5万㎞を超えると、査定価格が大きく下がります。このため、5万㎞未満の時点で迷っているのであれば、5万㎞に達する前に売るのも1つの選択肢です。

また、10万㎞を超えると査定価格はさらに大きく下がるもの。10万㎞の手前で迷っている場合も、一度売却を検討してみるのがいいでしょう。

⑤4月1日より前:自動車税の手続きが不要に

4月1日の時点で自動車を保有していると、自動車税の支払い義務が生じます。自動車税は、4月1日時点で車を持っている人に対して課されるもの。1日時点でまだ売っていなければ、向こう1年分の税金を支払う必要があるのです。

普通車であれば、車の売却後に月割の還付があります。以下の説明のとおりです。

自動車を抹消登録した場合、1年分納税してある自動車税種別割は月割りで還付されます。
自動車税種別割のよくあるお問い合わせ | 和歌山県

上記の仕組みでは、たとえば4月に売ったとすると、11カ月分の還付を受けられます。一方で、軽自動車の場合は以下のとおり還付を受けられません。

軽自動車税は年税です。年度の途中で廃車や譲渡しても、月割りでの税金の還付はありません。
軽自動車税に月割り還付はありますか? | 新潟県新発田市

軽自動車を4月に売ると、税金の払い損になってしまうわけです。これは5月や6月でも同じですが、特に不利なのは4月。このため、3月の時点で車を売ることを強く考えているのであれば、そのまま3月中に売ることをおすすめします。

⑥シーズン前:アウトドアで人気の車種の場合

アウトランダー
引用:アウトランダー | 三菱自動車

SUVやミニバンなどアウトドアで人気の車種は、夏や冬のシーズン前に需要が伸びるとされます。この傾向は、年度や車種によっては確かに見られるものです。

好例は、2020年の三菱・アウトランダー。下のグラフのとおり、年間を通して上昇と下落を繰り返しています(12月と1月は元データも記録が抜けているため、グラフが直線になっています)。

グラフ
引用:アウトランダー | カーセンサーラボ

アウトドアで人気の車種でも、すべてがこのパターンに当てはまるわけではありません。しかし、過去の相場を見て当てはまった車種については、その傾向を参考に直近の売るべきタイミングを見極めるのがいいでしょう。

⑦ブーム終了前:流行っている車種の場合

86
引用:86 | トヨタ自動車

ブームが来ている車種の場合、そのブームが続いているうちが売り時です。たとえば、2020年10月時点ではトヨタの86(ハチロク)が好例。モデルチェンジの発表によって、古くなることが確定した現行モデルが、急激に相場を伸ばしています。

グラフ
出典:86 | カーセンサーラボ

モデルチェンジ前に売る」の段落で解説したとおり、通常モデルチェンジが発表されたら価格は下がっていくもの。しかし、86では真逆になっています。モデルチェンジの報道がなされたのは2020年6月14日ですが、その日を境に急上昇しているのです。

86は根強いファンが多く、今後「古い車種の価値が上がる」という可能性もあります。あるいは「現行モデルに乗りたいとずっと思っていた」「しかし、新車で買うほどではなかった」という人が、駆け込みで買っている可能性も考えられます。86の今後の相場は未知数ですが、このようにブームになっている車種は、ブーム終了前に早めに売るのが得策です。

車を売る時期で「高くなる月、安くなる月はあるのか?」

売る月によって「高くなる月、安くなる月はあるのか?」という点が気になる人もいるでしょう。これについては、月ごとの法則はないというのが結論です。

これは、カーセンサーラボの「価格予想」で、過去1年の価格推移を見るとわかります。以下のように、さまざまなパターンが見られます。

グラフ

上記のように車種によって相場はバラバラであるため「○月が売り時」というタイミングはありません。8割ほどの車種は「右肩下がり」に該当するため、やはり少しでも早く売るのが有利といえます。

(カーセンサーの価格予想で見られるのは、販売価格の推移グラフです。しかし、販売価格と買取価格の推移は比例するため、売り時を確かめる資料としてはそのまま活用できます)

「1月~3月、9月は高く売れる」は本当?

中古車が高く売れる時期は「1月~3月か9月」という説も聞かれます。この理由は3月に企業の決算、9月に半期決算が集中しているため。その決算に向けた目標達成のため、売買を活発にして数字を伸ばそうと考える業者も存在します。そのような業者と交渉すれば、通常より高く車を買取ってもらえる可能性があるわけです。

「新生活」は関係ない

4月から始まる新生活への準備として、1月~3月に中古車の需要が伸びる」「そのために価格が上がる」ともいわれます。しかし、これは関係ありません。下のイラストのとおり「需要も伸びるが供給も伸びる」ためです。売買の総量は増えますが、需要と供給のバランスは変わらないのです。

図解

需要だけが増えるのであれば、それまでに日本の都市構造や日本人のライフスタイルが変わっていなければなりません。そのようなことは当然ないため、新生活が価格に影響することはないのです。

「売買が活発になる」のは事実

3月は売買が活発になるというのは事実です。下のグラフは、月別の中古車の登録台数を一覧にしたもの。どの年でも3月が突出して多くなっています。

グラフ
参考:中古車・登録車合計 | 一社・日本自動車販売協会連合会

3月に売買が増える理由は、新生活への準備と4月1日から課税される軽自動車税を避けるという目的が強いと思われます。

9月の「夏のボーナス」は関係ない

9月は半期決算だけでなく、夏のボーナスの影響で車の需要が上がり、買取価格が高くなるとも言われます。しかし、これも相場にはさほど影響しません。日本人の約6割は6月末まで、約8割は7月末までにボーナスをもらうためです(参考)。この影響は7月~8月までの間に出るため、9月の相場に強く影響するものではありません。

車を高く売りたいなら一括査定で多くの業者から見積もりをもらおう

車を高く売りたいのであれば、売り時を見極めるだけでなく「一括査定」を利用することも重要。多くの業者から見積もりを取ることで、高値で買い取ってくれる業者を探しやすくなります。ここでは、一括査定のサービスの中でも特におすすめできる3サイトを紹介します。

カーセンサー

カーセンサー

引用:カーセンサー

今回多くのデータを紹介したカーセンサーでは、最大30社の査定額を比較可能。情報の入力は90秒で終わる簡単なものです。特徴は車種ごとのデータが豊富に揃っていること。自分の車種のページをクリックすれば、その月の平均相場や平均年式、走行距離別の相場などのデータを一覧できます。

審査の申し込み後は、買取店から電話やメールの連絡が入る仕組みです。特に電話でのコンタクトがある点で「早めに多数の業者と直接コンタクトを取りたい」という人におすすめできます。

価格.com

価格.com

引用:価格.com

価格.comの査定は3分で完了。最大30社の中古買取業者の中から、一番高い買取店を選べます。実写査定を最短即日で受けられるのもメリット。特に「急ぎで売りたい」「できるだけ早く査定価格を知りたい」という人におすすめです。

情報の入力は自分の個人情報以外すべて選択式になっており、回答も簡単。特に本当の査定価格が決まる実写査定をすぐに受けられるという点が、他の一括査定にはない特徴です。

グーネット買取

グーネット買取

引用:グーネット買取

グーネット買取は、その場で買取相場がわかるのが特徴。車種や走行距離、カラーや年式などを入力すると、その時点で買取相場が自動的にわかります。約30万台の車両データから出されたもので、おおむね確かな結果といえます。

相場検索はWEBのみで完結し、営業電話は一切ありません。「とりあえず大体の価格を知りたいだけ」「業者から電話があると困る」という方が気軽に使うのに、特に適したサービスです。

まとめ

車の売り時は、相場への影響が大きいものから小さいものまで、多くのタイミングがあります。それらの中でも、特に重要な点をまとめると、以下のとおりです。

  • モデルチェンジ前(値下がりが加速する)
  • 車検前(車検を受けてもほとんど赤字になる)
  • 年式が下がる前(5年・10年の区切りは重要)
  • 走行距離が大台に乗る前(5万㎞・10万㎞など)
  • 4月1日より前(特に軽自動車)

全体の傾向としては、月に関係なくひたすら右肩下がりで価格が落ちていきます。そのため、早めに売るという基本をあらためて重要視すべきです。

今すぐ売るつもりがない場合も「現時点で大体どのくらいの価値があるのか」は、知っておいて損はないでしょう。それを把握する上でも、一括査定は役立ちます。

「査定を受けたら必ず売らなければいけない」ということはありません。グーネットのように業者からの電話がかかってこないサービスもあり、完全にお試し査定として設けられています。いつか売却するときに、よりスムーズに高値で売るための準備と考え、一度査定だけ受けてみるのもいいでしょう。

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