車検切れの車はそのまま売るのがベスト!査定上乗せ価格と車検費用を徹底比較!

うっかり車検を受けるのを忘れていた車や、家族・親族から相続した古い車。このような車検切れの車を売ることを考えるとき、特に気になるのは「車検に出した方が高く売れるのか」「車検費用と比べてどちらが高くなるのか」という点を知りたい人が多いかと思います。

この記事では上記の疑問に答えるため、公的なデータを用いたシミュレーションを元に解説いたします。他にも売却でかかる諸費用や、必要な書類などもまとめているため、車検切れの車を売りたい人には、きっと役立てていただけるでしょう。

車検切れの車も問題なく売れる

整備つき

車検切れの車でも、まったく問題なく売れます。上の画像はカーセンサーで「車検整備付」と検索したもの。左下の数字のとおり「107,672台」とあります(2020年10月18日時点)。

カーセンサーというサイト1つで10万台以上、車検切れの車が売られているわけです。これを見れば、少なくとも「問題なく買取ってもらえる」ことがわかります。

「車検整備付」とは、価格の中に車検のサービスも含まれているというもの。つまり、現時点では車検切れで、売却が決まったら車検に出すわけです。

他にも車検整備無・車検整備別といったものがあり、これらも車検切れの車です。この検索も含めたら、さらに多くの車検切れ車両が流通していることになります。

車検切れの車で実車査定を受ける2つの方法

車検切れの車は公道を走れないため、通常の車のように「買取店まで運転して実車査定を受ける」ということはできません。

ここでは、車検切れの車で実車査定を受ける方法を2つ解説します。

仮ナンバーを取得して店舗に持ち込む

仮ナンバー
引用:自動車臨時運行許可申請 | 青梅市

車検切れの車でも仮ナンバーを取得すれば公道を走れます。仮ナンバーは、上の画像のように赤い斜線が引かれたナンバープレートです。

申請に必要な書類は①自賠責保険証明書、②自動車を確認するための書類(主に自動車検査証)で、これ以外では運転免許証を見せる程度です。

これらの書類を揃えた上で、下の画像の「自動車臨時運行許可申請書」という書類を書きます。これは事前にダウンロードして記入しても、当日窓口で記入しても、どちらでもかまいません。

仮ナンバー
引用:[PDF] 自動車臨時運行許可申請書 | 墨田区

手数料は1回の申請で750円です。申請できる日は運行当日で、早朝の運転など事情がある場合は前日の申請も可能です。

出張査定を受ける

多くの買取業者が出張査定に対応しています。無料で出張してくれる業者も多いため、費用についても心配は要りません。

出張査定によって売却が決まったら、業者が車両を引き取ります。これもほとんどの場合は無料です。先に説明した仮ナンバーを業者が取得すれば、レッカー移動のコストはかからないためです。

業者が取得する仮ナンバーは、ディーラーナンバーと呼ばれます。正式には回送運行許可といい、車検切れの車や販売前の車など、あらゆる車両が対象となります。

車検切れのまま売る方がお得?知るべき3つのデータ

車検場

結論からいうと「車検切れのまま売る方がお得」ですが、それを理解するために知るべきデータや基礎知識があります。ここでは、それらの情報を5つ解説します。

自動車査定協会の「車検残加点」

日本自動車査定協会は、下の表のように「車検残加点」というシステムを設けています。車検までの残り月数に応じて査定価格をプラスするというシステムです。

加点

上の表のグレーの数字は車検の残り月数です。見てのとおり0点はありますが、マイナスはありません。これは車検が切れても同じです。

車検切れは加点がゼロにはなるものの、マイナスにはならないということです。この点は、マイナスになる事故歴などと異なります。

車検を受けて売るといくらプラスになるか

車検を受けてすぐ売る場合、先ほどの表で黄色に着色した「残り24カ月」の列を見ます。この列の加点とプラス金額をセットでまとめると、下表のとおりです(1点は1,000円で計算されます)。

クラス 加点 プラス金額
特A~Cクラス 70点 70,000円
Ⅰクラス 66点 66,000円
Ⅱ・Ⅲクラス 51点 51,000円
Ⅳクラス 44点 44,000円
軽自動車 30点 30,000円

軽自動車以外のクラスはすべて普通車です。そのため、まとめると以下のようなプラス金額となります。

軽自動車 30,000円
普通車 44,000円~70,000円

これはあくまで協会が示す目安であり、必ずこの金額がプラスになるわけではありません。しかし、一つの参考にはなります。

中古車査定における「クラス分け」

クラスとは「車の高級度」です。日本自動車査定協会のクラス分け表によって規定されています。各クラスで代表的な車種を一覧にすると以下のとおりです。

クラス 車種の例(一部紹介)
特C LS600h、ディグニティ、プレジデント、センチュリー
特B LS460、シーマ(50系)、プラウディア、セルシオ
特A ソアラ、デボネア(20系)NSX、シーマ
アイリスト、セドリック、レジェンド、MS-9
カムリ、ティアナ、インスパイア、RX-8
ウィッシュ、ブルーバード、インサイト、アテンザ
カローラ、ノート、ティーダ、フィット、ファミリア

クラスが上がるほど、車検に出したときのプラス金額が大きくなります。

車検における「点検整備料金・全国平均」

車検の費用は必ずかかる法定点検・整備料金の場合、排気量ごとに下の金額になります。

表

【参考】[PDF] 平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査

実際には法定費用以外の金額がかかることが多いものです。その「実際に支払った金額」の全国平均が下表のものです。51,000円~73,000円程度というデータになっています。

表

「車検切れの車をそのまま売るべきかどうか」のシミュレーションする場合、実際にかかった金額を用いるべきです。この数字を用いて、ここからシミュレーションを行っていきます。

車検を受けてすぐ売る場合の収支のシミュレーション

ここまでのデータを元に「車検を受けてすぐ売るとどうなるのか」を計算します。この計算を見れば、車検切れのまま売る方がいいことを実感できるでしょう。

軽自動車の場合

まず、計算がシンプルな軽自動車から収支を計算します。

表

このように、約2万1,000円の赤字となります。軽自動車はかなりの確率で「車検に出さない方がいい」わけです。

普通車(排気量大)の場合

普通車で排気量が最大の場合、平均車検費用も一番高い73,092円になります。これで収支を計算すると下表のとおりです。

表

黄色の列のように、どのクラスでも赤字となります。排気量が大きい普通車は、車検切れのまま売る方がいいということです。

普通車(排気量小)の場合

排気量が最小クラスの場合、平均の車検費用は57,213円です。これで同じように計算すると、下表のようになります。

表

ピンク部分のとおり、特A~CクラスとⅠクラスは黒字となります。黄色部分のとおり、Ⅱ・ⅢクラスとⅣクラスは赤字のままです。

ただ、この黒字はあくまで「車検費用」だけで計算したものです。実際には、車検を受けることでこれから説明する保険料や税金などのコストも発生します。そのため、上の計算で黒字になったクラスについても、トータルでは赤字になる確率が高いものです。

車検にかかる4つの費用と目安金額

電卓

車検にかかる費用は主に4つあります。ここではその4つの概要と目安の金額を説明していきます。

車検料金

車検の料金はここまで書いてきたとおりです。軽自動車なら約5万円、普通車なら5.7万~7.3万円程度となります。

これだけでも、先に説明したとおりほとんどのケースで赤字になります(車検に出すことによる査定のプラス金額を上回ります)。

自賠責保険料

自賠責保険は最短1カ月から加入できます。車検に入ってすぐ売る場合は、1カ月で加入することになります。

普通車で1カ月の場合5,810円が目安です。これは損害保険料率算出機構が定めている自賠責保険基準料率表によるものです。

自動車重量税

自動車重量税は、車に乗り始める際と車検の際に2年分をまとめて支払います。

金額は車の重量によって異なるものですが、軽自動車は一律で年間4,400円です。普通車は0.5トンごとに年間6,300円となります。

車検に出した後で売る場合、支払った2年分の金額が月割で還付されます。車検の直後に売ったとしたら、1年11カ月分が還付される仕組みです。

【参考】使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について

印紙代

印紙代は、車検の審査・車検適合証を発行してもらうための手数料です。金額は車の種類や条件によってわずかに異なりますが、まとめると1,100円~1,800円です。

条件 金額
保安基準適合証の提出がある自動車 1,200円
小型自動車(5ナンバー) 1,700円
小型自動車以外の自動車(3ナンバー) 1,800円
限定検査証の提出がある自動車 1,300円

【参考】検査登録の運営経費 | 国土交通省

車検切れの車を売る際に必要な5つの書類

車検切れの車を売るために必要な書類は5つあります。ここでは、それらの書類の内容を簡単に説明していきます。

自動車検査証

車検証

いわゆる車検証です。車検切れでも「最後の車検」の記録がわかるよう、車検証を提出する必要があります。この点は車検が切れていない車の売却と同じです。

自賠責保険証明書

自賠責保険

いわゆる強制保険に入っていることの証明書です。車検切れの場合は同時に保険の期限も切れているケースが多いでしょう。この場合、切れたものを提出する必要はありません。

逆に、自賠責保険の有効期限がまだ残っているのであれば、それを証明すれば査定に反映してもらえます。すでに支払った保険料の分を、査定額に上乗せしてもらえるのです。これは還付ではありませんが、車を売る側からすると還付と同じメリットがあります。

納税証明書

納税証明書
引用:軽自動車税(種別割)納税証明書 (車検用納税証明書)| 三田市

税金の未納がない証拠として、納税証明書を提出します。これは法律的には不要ですが、ほとんどの業者が買取時にチェックしています。

税金が未納で、証明書がない状態でも買取ってもらうことはできます。しかし、ほとんどの人は税金を納付しているはずであり、その証明をする方が当然有利です。そのため、納税証明書を出します。

証明する納税の種類は、自動車税種別割。以前は自動車税と呼ばれていたものです。

紛失した場合は再発行してもらえます。再発行は最寄りの都道府県税事務所などに依頼。再発行の手数料は原則かかりません

リサイクル券

リサイクル券
引用:リサイクル券 | 自動車リサイクルシステム

リサイクル券は「車をいつか廃車にするときの費用を前払いしていたもの」です。廃車にせずに売るのであれば、このリサイクル券の納付金額は戻ってきます。

業者に買取りを依頼する場合は、業者がその金額をあなたに支払います。その金額を受け取るためにもリサイクル券が必要ということです。

リサイクル券を紛失した場合、再発行はできません。しかし「預託状況」が証明書の代わりになります。自動車リサイクルシステムの検索ページからチェックできます。

定期点検整備記録簿

点検
引用:一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会

これは車検の記録のことです。12カ月点検と24カ月点検という、2種類の法定点検で確認した車の状態が記録されています。上の画像の場合12カ月点検(1年定期点検)のものです。

車検切れの車でも売れるのは、あくまで「これまで正しく車検を受けてきた」場合です。証明するために、この記録簿が必要となります。

車検切れの車を高く売るには一括査定の利用がおすすめ

車検切れの車も通常の車と同様、高く売るには一括査定の利用がおすすめです。ここでは、その一括査定の中でも特におすすめできる3サイトを紹介していきます。

ユーカーパック

ユーカーパック

ユーカーパックは最大5,000社の価格を比較できるサービス。7項目を約30秒で入力するだけで、すぐに概算価格を確認できます。

その後、ユーカーパックのコールセンターから電話連絡を受け、査定日を決定。査定は最寄りの提携店舗で受けられます。

その店舗が査定したデータを、ユーカーパックネットワーク内の業者5,000社で共有。それらの業者があなたの車に入札することで、本当の最高額がわかるという仕組みです。1回の実車査定だけで大量の業者から見積もりをとれるという点で、車検切れの車も売りやすいサービスといえるでしょう。

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ズバット

ズバット

ズバットは、最大10社の査定額を比較できる一括査定サイト。全国290社以上が参加しており、ビッグモーターやネクステージ、オートバックスといった大手業者が揃っています。

情報の入力は簡単で、平均32秒で完了。入力してすぐに現時点での相場がわかり、さらに6カ月後の予測相場もわかります。

利用者数は累計で200万人を突破しており、利用前に受けた見積もりより車を高く売れた利用者は77.5%、平均で23.3万円得しているというデータがあります。実際の市場での相場を把握する上でも受けて損はありません。車検切れの車を売る際にも、ぜひズバットの無料査定を試していただくといいでしょう。

ズバットの無料一括査定を受ける

カーセンサー

カーセンサー

この記事の冒頭でも車検切れの車両検索に使ったカーセンサー。国内の一括査定サイトの中で特に歴史が長く大規模であり、多くの業者が集まっているサービスです。

このため、あらゆる一括査定サイトの中でも、特に多くの業者から実際の査定を受けやすくなっています。90秒で終わる簡単な情報入力で、最大30社の査定額を比較可能です。

査定の申し込み後は、多数の買取店から電話やメールで連絡が来ます。「早めに業者とコンタクトを取りたい」「高い査定価格ならすぐに売りたい」と考えている人におすすめです。

カーセンサーの無料一括査定を受ける

まとめ

車検切れの車を売る方法は、通常の売却とほとんど変わりません。業者の出張査定を受けるか、仮ナンバーを取得して店舗まで持ち込むという点のみが異なります。

車検を受けてから売るかどうかについても受けずにそのまま売る方がほとんどのケースで有利です。金額面だけでなく、車検に出す手間がかからないという点でも、そのまま売却に出すのがいいでしょう。

記事の最後で紹介した3つの一括査定サイトなどを活用し、愛車が最大限に高く売れるようにしてください。

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